低金利に端いでいる機関投資家などにCBMSとして販売することによって、アセットを使わないで、いわば「鞘抜き」が可能になることが挙げられます。これは、まさにフィー・ビジネス(これをノンアセット・ビジネスともいいます)です。自己資本比率を気にせず、一定のサヤ(鞘)が確保できるわけですから美味しい貸付といえます。もともとマンション大手の株式会社大京およびその関連会社が所有していた1,090戸15都道府県に点在している49棟)をJPモルガン証券がアレンジしたものです。モルガン・スタンレー・リアル・エステートが出資した不動産投資会社DPプロパテイーズ(DPP)が約99億円でマンションを購入し、その購入資金のうち76億円をモルガン銀行がSPCであるLMファンデイング(LMF)経由でノンリコースローンを実施。次にそのノンリコースローンを資産にLMFが債券を発行し、さらにその債券を資産とするケイマンSPCであるLMキャピタル・リミテッドがCMBSを約66億円発行するというスキームです。CMBSは5種類にトランシェ分けされ、円建て変動利付債としてシリーズA(約33億円)、シリーズB(約12億円)、シリーズc約12億円)、シリーズD(約9億円)のほか、金利のみの債券(10の劣後債としてシリーズXを発行しています。と評価し、シリーズAからDの各LTVを39.8%、54.7%、69.6%、80.7%としています。さらに、6.5%の元利弁済率のローンを前提としたDSCRは、設備投資・税金・保険料の各リザーブ控除後で、それぞれシリーズAからDで2.24倍、1.63倍、1.28倍、1.11倍となっています。